
IBMi(旧AS/400)を使用している企業では、帳票印刷に関する課題が根強く残っています。特殊な印刷環境ゆえに運用の自由度が低く、プリンターの老朽化や人手不足などによるトラブルも頻発しています。また、印刷コストや作業負荷の増大が、業務効率や品質管理に影響を与えているのが現状です。
この記事では、IBMi環境で帳票印刷を行う企業が直面しがちな課題と、それをアウトソーシングでどのように解決できるのかを詳しくご紹介していきます。
目次
IBMiシリーズの帳票印刷でよくある課題とは?
印刷環境の制限と運用負荷
IBMi(旧AS/400)は堅牢な業務システムとして長年使用されていますが、帳票印刷に関しては制限が多く、運用負荷の原因となることが少なくありません。例えば、印刷設定の自由度が低く、帳票のレイアウト変更や複雑な処理を行うには専門知識が必要になります。また、プリンターの指定や管理も煩雑になりがちです。
専用プリンターの老朽化と保守問題
IBMi環境で使用される帳票専用プリンターは、多くの場合導入から年月が経っており、部品の調達やメンテナンスに時間とコストがかかる状況です。サポートが終了しているモデルも多く、故障時の対応に悩む企業も少なくありません。このような環境は、業務の安定性を損ねるリスクをはらんでいます。
紙詰まり・印刷ミスによる業務ロス
紙詰まりや印刷ズレといった物理的なトラブルも、帳票印刷業務においては日常茶飯事です。特に大量出力が求められる帳票では、1回のミスが業務の遅延に直結することもあります。また、それに対応するための人手と時間が、ほかの業務に支障をきたす要因にもなっています。
なぜ帳票印刷の見直しが必要なのか?
業務効率と人的リソースの最適化
帳票印刷にかかる時間や人手が多ければ多いほど、本来注力すべき業務からリソースが奪われます。特に、印刷後の仕分け、封入、発送といった工程も加わると、業務はさらに煩雑になります。帳票印刷の業務を見直すことで、こうした業務のスリム化と人的リソースの再配置が可能になります。
コスト増と品質低下リスクの回避
古いプリンターや紙ベースの帳票運用は、トナー・紙代・保守費用など見えづらいコストが蓄積されます。加えて、帳票の印刷品質や管理ミスにより顧客対応品質の低下リスクも伴います。帳票印刷業務を再検討することで、コストと品質の両面でリスク軽減が図れます。
DX推進における印刷業務の位置づけ
デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業活動の前提となる今、紙による帳票管理や印刷業務の見直しは避けて通れません。印刷から電子化へ、そして帳票業務自体の自動化へとシフトしていくなかで、従来型の帳票運用をそのまま維持することは、競争力を削ぐ要因にもなり得ます。
アウトソーシングがIBMi帳票印刷の課題をどう解決する?
外部委託によるコスト・工数削減
帳票印刷業務をアウトソーシングすることで、専用設備の保守・運用費や人件費などの間接コストを大幅に削減できます。特に、定型化された大量の帳票処理では、アウトソース先の専門設備による高効率処理がコストパフォーマンスに直結します。印刷から発送までワンストップで対応することで、社内工数の大幅な削減も実現できます。
印刷品質・トラブル対応の一元化
帳票専門のアウトソースサービスでは、業務品質の均一化が図られており、印刷ミスや紙詰まりといったトラブルにも迅速かつ的確に対応します。これにより、従業員がトラブル対応に追われることなく、本来の業務に集中できる環境が整います。
システム連携による帳票業務の自動化
近年の帳票印刷アウトソーシングは、単なる印刷代行にとどまりません。IBMiとのデータ連携を前提としたシステム構成により、帳票生成から出力までを自動化する仕組みを構築可能です。これにより、ヒューマンエラーの排除と業務効率化が同時に実現できます。
「帳票!EX」による帳票印刷アウトソーシングの特長
高品質・短納期・低コストの実現(QCD)
「帳票!EX」は、長年の帳票出力業務ノウハウと専用設備を活かし、高い品質(Quality)を維持しながら、短納期(Delivery)と低コスト(Cost)を両立しています。帳票の種類やレイアウトに応じて最適な印刷方式を選定し、業務要件に合わせた出力・配送体制を構築しています。
専任体制と柔軟な運用対応
専門スタッフによる一貫対応体制が整っており、帳票設計から印刷、後処理、発送までをトータルでカバーします。急な仕様変更や印刷枚数の変動にも柔軟に対応できるのが強みです。こうした体制により、安定かつ柔軟な運用を実現し、発注側の負担を軽減します。
多様な出力形式(PDF、Excelなど)とカスタマイズ対応
「帳票!EX」では、紙帳票の印刷だけでなく、PDF出力やExcelファイルへの変換、さらには電子帳票化への対応も可能です。顧客の業務フローに合わせたカスタマイズ対応も豊富で、帳票業務のデジタル化を一気通貫でサポートします。
5. IBMi帳票印刷アウトソーシングの導入ステップ
現状分析と要件整理
導入の第一歩は、自社の帳票業務の現状を正確に把握することです。どのような帳票が、どの頻度で、どのような工程を経て印刷・配布されているのかを洗い出し、課題や改善余地を明確化します。これにより、アウトソーシング先に求める要件が整理され、スムーズな選定が可能になります。
トライアル導入から本番運用までの流れ
多くのアウトソース企業では、トライアル導入のフェーズが設けられています。この期間中に、実際の帳票を使ったテスト印刷や業務フローの確認を行うことで、運用面での課題や相性を検証できます。トライアルを経て問題がなければ、本番運用に移行し、社内業務から段階的に帳票処理を移管していきます。
注意すべきポイントとスムーズな導入のコツ
アウトソーシングの成功には、情報共有と役割分担の明確化が欠かせません。特に、システム連携や帳票データのセキュリティ要件については、事前にしっかりとすり合わせを行うことが重要です。また、社内担当者の理解と協力体制を整えておくことで、導入時のトラブルを最小限に抑えることができます。
6. まとめ|IBMi帳票印刷の効率化は今すぐ始められる
IBMiシリーズを利用している多くの企業が、帳票印刷の制限や老朽化した機器、人的リソースの過負荷といった課題に直面しています。こうした背景から、帳票印刷業務のアウトソーシングが改めて注目されています。
「帳票!EX」のような高品質・低コスト・短納期を実現するサービスを活用すれば、帳票業務のQCDを大きく向上させることが可能です。さらに、印刷業務の外部化は、DX推進や人的リソースの最適化、業務プロセスの簡素化にもつながります。
帳票印刷の見直しは、企業の業務効率を高め、競争力を強化する第一歩です。現状の課題に目を向け、今こそアウトソーシング導入の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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