
ビジネスの現場では、日々膨大な帳票を正確かつ迅速に出力し、確実に届ける業務が欠かせません。こうした大量出力のニーズに応える印刷方式のひとつが、「連続紙プリンター」です。
一見すると古い技術に思えるかもしれませんが、現在でも、請求書や給与明細、取引報告書、各種通知書など、一人ひとり異なる内容を大量に印刷・発送する業務においては不可欠な存在です。
本記事では、連続紙プリンターの仕組みやカット紙プリンターとの違い、メリット・デメリットをはじめ、帳票印刷に特化した高品質なアウトソーシングサービス「帳票!EX データプリントサービス」についてもわかりやすく解説していきます。
目次
そもそも「連続紙プリンター」とは何か?
連続紙プリンターは、大量の帳票をすばやく印刷できる便利なプリンターです。ここでは、その仕組みや普通のプリンターとの違い、どんな業務で使われているのかをわかりやすく解説します。
連続紙プリンターの基本構造と特徴
連続紙プリンターは、名前の通り、連なった長い紙(連続紙)を使用して印刷を行うプリンターです。連続用紙にはミシン目やトラクタ穴があり、プリンター内でスムーズに送られる仕組みになっています。
①印刷速度が速く、1枚ごとの用紙をセットする必要がないため、大量の帳票を一括で処理することに適しています。
②用紙を固定してプリントするため、用紙に対してプリント印字がズレないため、振込用紙等に適しています。
カット紙プリンターとの違い
カット紙プリンターと連続紙プリンターは下記となります。
①カット紙プリンターより連続紙プリンターの方が高速プリントが可能なため、大量処理を前提とする業務に向いています。
②カット紙プリンターは1~2mm程度の印字ズレが発生する可能性があるため、振込用紙等ズレに厳しい帳票は連続紙プリンター向きです。
③カット紙プリンターに比較して連続紙プリンターは高価なためアウトソーシングが向いています。
主に使用される業務
- 基幹系帳票(レガシー帳票):旧来の基幹システムと連携して生成される帳票
- 大量帳票:毎月、毎週といった定期的な送付物(請求書、通知書など)
- 自治体納付書:税金や保険料の納付書などを大量印刷する自治体業務
- 振込用紙:金融機関向けに発行される支払い通知等
なぜ今「連続紙プリンター」が注目されているのか?
デジタル化が進んでも帳票ニーズが残る理由
デジタル化が進んでも、法的要件や利用者ニーズから紙の帳票が求められる場面は依然として存在します。特に高齢者層を対象とした行政通知や金融文書などは、紙媒体が安心感と信頼性を持つ手段となっています。
地方自治体・金融業界・保険業界などの活用事例
地方自治体の納税通知書、金融機関の残高報告書、保険会社の証券発送など、正確性と一括処理が求められる業務では、連続紙プリンターの性能が強みを発揮します。
地方公共団体様固定資産税納付書の例
3種類の異なる用紙を、下記のイメージ図のように①カット紙、②連続紙用紙1種類目、③連続紙用紙2種類目といった
3種類の用紙の名寄せ封入を実現、固定資産税通知書・納付書、国民健康保険納付書 金融機関様通知書など複数かつ複雑な用紙ハンドリングを提供いたします
複写伝票・圧着はがきなど特殊用紙への対応力
複写式伝票や圧着はがきなど、特殊な用紙や加工が求められるケースでも対応できるのが大きな利点です。これにより多様な業種・業務での活用が可能になります。
複写帳票・複写伝票をプリントするラインプリンター
連続紙圧着はがきシーラー
連続紙プリンターのメリット
連続紙プリンターには、作業を効率化できる多くのメリットがあります。
印刷速度と大量処理能力
高速で処理可能なため、最大で1時間あたり20,000枚のプリントが可能なため数万〜数百万件単位の帳票印刷にも対応可能です。短期間での一括処理が可能なため、スケジュールが厳しい業務にも対応します。
用紙交換やトラブルの少なさ
長尺の連続紙を利用するため、用紙補充の頻度が少なく、印刷トラブルも抑えられます。人手や時間の削減にもつながります。
封入封緘との連携による省力化と短納期対応
封入封緘機と連携することで、印刷から封入までを一連の工程の処理が可能。納期短縮とヒューマンエラーの削減に直結します。
連続紙プリンターのデメリット
便利な連続紙プリンターにも、注意すべき点があります。
機器の導入コストと運用負荷
ペーパーレス化の影響で連続紙プリンターはアウトソーシング事業者向けの高速プリンターは販売されておりますが、従来販売されていた3000~4000ラインの中速機は販売や保守が終了しているようです。
高速機は本体価格が高額で、設置スペースの確保も必要です。また、業務量が少ないとコスト面での回収が難しいケースもあり、弊社のようなアウトソーシング事業者が導入するケースが多いようです。
また、用紙交換・マシン設定も複雑なことから専任のオペレータも必要です。
保守・点検の専門性
定期的な点検やメンテナンスが必要であり、トラブル対応には専門的な知識が求められる点もデメリットです。
デジタル環境との連携課題
新しいクラウドベースのシステムとは直接連携が難しい場合もあり、システム移行や変換処理が必要になることもあります。
連続紙プリント業務継続に向けて
連続紙プリンターの活用を続けるには、今後の対応も考えておく必要があります。ここでは、見直しや代替手段の選択肢を紹介します。
カット紙化
連続紙からカット紙形式への移行も可能ですが、システム改修や用紙仕様の変更が必要で、簡単には実現できません。
①用紙サイズの縮小への考慮
②行数や印字桁数への対応
等が必要となります
弊社の、「帳票!EX 帳票基盤サービス」は連続紙プリント業務からカット紙化変更のデータ編集が可能です。
アウトソーシングの検討
自社運用に限界を感じたら、外部への業務委託(アウトソーシング)が現実的な選択肢になります。
弊社の「帳票!EX データプリントサービス」は連続紙プリント業務・ラインプリンター業務をサービスしており
連続紙用紙・複写用紙のアウトソーシング受託が可能です。
ペーパーレス
一部業務の電子化を進め、紙とデジタルを併用した運用設計も求められるようになっています。
弊社の「帳票!EX 配信・配送サービス」は帳票類の配送・郵便局出しと帳票の電子配信を提供しております。
①すべて紙で対応
②すべて電子配信
③紙を50%、電子配信を50%といったハイブリッドサービスも可能
帳票!EX データプリントサービスのご紹介
どのような業務に対応しているのか
税関連の納付書、支払通知、請求書、督促状、保険証券、給与明細など、幅広い業務に対応しています。
高速処理+高セキュリティ+低コストの実現
超高速プリンターと高度な封入封緘機により、一日最大10万通以上の処理が可能。データの取り扱いにも万全なセキュリティ体制が整っており、コスト面も含めた最適化が可能です。
Quality・Cost・Deliveryを兼ね備えた最適ソリューション
- Quality:高品質な印字と用紙管理
- Cost:自社印刷設備が不要、維持費削減
- Delivery:短納期かつ安定納品を実現
詳細は 帳票!EX データプリントサービス公式ページ をご覧ください。
連続紙プリンターを活用すべき企業とは?
ここでは、特に活用が向いている企業の特徴を紹介します。
現在、帳票印刷に課題を抱えている企業
機器の老朽化、人手不足、作業時間の長さなど課題を感じている企業には、外部サービスの活用が解決策となります。
DX化・業務効率化を目指す情報システム部門
クラウドやデジタル移行と併せて、帳票出力のアウトソーシング化は重要な戦略の一つです。
外注によるコスト見直し・品質強化を検討している場合
大量出力やセキュリティ対応など、品質を落とさずにコストを抑える手段として効果的です。
まとめ:連続紙プリンターは今も業務に不可欠なインフラです
デジタル化が進む現代でも、帳票印刷はなくなりません。連続紙プリンターの導入、あるいはアウトソーシングという形での活用は、業務効率・コスト最適化に直結する選択です。特に「帳票!EX データプリントサービス」は、QCDをバランス良く実現する有力な選択肢として、多くの企業・自治体に支持されています。
ご紹介した内容にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。「帳票!EX データプリントサービス」についての詳細資料請求や、お見積もり、個別の業務課題に関するご相談も承っております。
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